禁煙外来
なお、チャンピックス錠については、引き続き出荷停止の状態です。ご了承ください。
禁煙を絶対行いたい方、安心してご来院ください。
当院では、喫煙外来は予約制ではございません。窓口の受付順ですので、受付時間内にご来院ください。
※但し、1年以内に他院の禁煙外来を受診されていない場合に限ります。

タバコは、一般的に知られているように、胃がん、肺がん、食道がん、喉頭がんなどや、慢性気管支炎、肺気腫などの慢性呼吸器疾患、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、不整脈といった循環器疾患を引き起こす要因となります。また同居するご家族にも病気を引き起こします(子どもの喘息・気管支炎・中耳炎・奥さまの肺がんなど)。
しかしタバコは、ニコチンの作用による脳や身体への快感(身体的依存)だけでなく、ほっとする、間がもつ、すっきりするといった気持ちの上での依存(心理的依存)が重なっているため、ご自身の意思の力だけではなかなかやめることができません。
そこで当院では、ニコチンが脳神経に作用するのを止めて中毒症状を緩和するお薬(チャンピックス)や、家庭医としての生活指導などを駆使した禁煙のお手伝いをしております。
福永記念診療所では、健康保険による禁煙外来を行なっております。
飲むタイプの禁煙治療薬(チャンピックス)と貼るタイプの禁煙治療薬(ニコチネル)から選べます。どちらも保険適応可能です。
ニコチンパッチは手軽ですが、一度やめられても再び吸ってしまうことが多いようです。
平成20年5月から大手製薬会社ファイザー社が新しく開発した、禁煙治療薬バレニクリン(米国商品名:チャンティックス 日本商品名:チャンピックス)は大手製薬会社ファイザー社が新しく開発した禁煙治療薬で、臨床試験によると12週間の禁煙治療にて約44%が禁煙に成功できたと報じられています。また、禁煙パッチの2倍の禁煙成功率とも言われています。
病院でしっかりと薬による治療をお勧めします。
健康保険等で受けられる禁煙治療
禁煙治療は、2006年より健康保険等が適用され、患者様の負担も軽くなりました。その上で、禁煙治療を健康保険等で受けるためには一定の要件があり、1回目の診察で医師が確認することとなっています。尚、要件を満たさない場合でも、自由診療で禁煙治療を受けることができますので、まずは受診の前にご自身でチェックしてみることをおすすめします。
※2016年4月より35歳未満は上記要件がなくなりました。
健康保険等で禁煙治療を受けるための要件
- ニコチン依存性を診断するテスト(TDS)で5点以上
- 1日の喫煙本数×喫煙年数が200以上
(例えば、25歳から1日15本喫煙している45歳の人なら、15(本)×20(年)=300であり、対象となります) - すぐに禁煙をしたいと考えていること
- 医師から受けた禁煙治療の説明に同意 説明内容に納得されたときは、文書で同意します(サイン等)
ニコチン依存性を診断するテスト(TDS)
- はい 1点
- いいえ 0点
5点以上は ニコチン依存症 (注) です。
- 自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか。
- 禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか。
- 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか。
- 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、次のどれかがありましたか。
(イライラ、神経質、落ち着かない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加) - 【4】でうかがった症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか。
- 重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか。
- タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。
- タバコのために自分に精神的問題(注)が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。
- 自分はタバコに依存していると感じることがありましたか。
- タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか。
(注) 禁煙や本数を減らしたときに出現する離脱症状(いわゆる禁断症状)ではなく、喫煙することによって神経質になったり、不安や抑うつなどの症状が出現している状態。
患者様に合わせた治療を実施
健康保険等を使った禁煙治療では、12週間で5回の診察を受けます。
診察に行くと、はじめに喫煙状況などから健康保険等で治療が受けられるかをチェックします。
毎回の診察では、禁煙補助薬の処方を受けるほか、息に含まれる一酸化炭素(タバコに含まれる有害物質)の濃度を測定したり、禁煙状況に応じて医師のアドバイスを受けることができます。
「お医者さんと禁煙」すれば、楽に禁煙することができます。
禁煙治療の流れ(以下は保険治療の一例)
初回
初診時の問診では、治療法の説明の他、ニコチン依存度、喫煙の状況、禁煙の関心度などがチェックされます。 また、呼気中(吐き出す息)の一酸化炭素濃度の測定、禁煙開始日の決定と「禁煙誓約書」へのサイン、 次回診察日の決定を行い、治療のための禁煙補助薬の処方を受けます。
2回目
初回から2週目に再診し、喫煙状況の問診を受けます。呼気中の一酸化炭素の測定を行い、禁煙補助薬の追加処方を受けます。
3・4回目
4週目、8週目の再診でも、呼気中の一酸化炭素の測定とともに、出現した離脱症状の確認や対処法などのカウンセリングや治療を受けます。
5回目
12週目の再診が最終回、治療終了です。禁煙に成功していれば、そのまま禁煙を継続するためのコツを理解します。
※保険で認められている通院回数は、初診を含めて計5回、期間は約3か月です。
禁煙のお薬の種類

ニコチンパッチ(貼り薬)
- 健康保険が使えます。
- ニコチンを皮膚から吸収させる貼り薬です。
- 毎日1枚貼り離脱症状を抑制します。
- 禁煙開始日から使用し、8週間の使用期間を目安に貼り薬のサイズが大きいものから小さいものに切り替えて使用します。

チャンピックス(飲み薬)
- 健康保険が使えます。
- ニコチンを含まない飲み薬です。
- 禁煙時の離脱症状だけでなく、喫煙による満足感も抑制します。
- 禁煙を開始する1週間前から飲み始め、12週間服用します。
ニコチンパッチでは2倍!
チャンピックスでは3倍!
費用
施術名 | 施術内容 | 費用 | 自己負担 (3割負担) |
ニコチンパッチ※4 (5回分の費用) | 初診料+再診料※1 | 7,780円 | 2,334円 |
ニコチン依存症管理料 | 9,620円 | 2,886円 | |
院外処方せん料※2 | 2,040円 | 612円 | |
禁煙補助薬※3 | 21,280円 | 6,384円 | |
計 | 40,720円 | 12,216円 | |
チャンピックス(バレニクリン) (5回分の費用) | 初診料+再診料※1 | 7,780円 | 2,334円 |
ニコチン依存症管理料 | 9,620円 | 2,886円 | |
院外処方せん料※2 | 2,720円 | 816円 | |
禁煙補助薬※3 | 40,040円 | 12,012円 | |
計 | 60,160円 | 18,048円 |
- 1 禁煙のみを目的に、診療所で治療を続けると仮定。再診料には外来管理加算(52点)を含むと仮定。
(注)他の疾患の治療に合わせて禁煙治療を受ける場合、初診料および再診料については重複して支払う必要はありません。 - 2 禁煙補助薬のみ処方されると仮定。
- 3 禁煙補助薬を標準的な用法・用量で使用すると仮定(ニコチンパッチは8週間、バレニクリンは12週間)。
薬剤料のほか、調剤料などが別に必要。 - 4 上記費用は2020年11月に改定された診療報酬点数に基づいて算出。
実際に支払う自己負担額は、受診日数の合計額の端数を10円未満で四捨五入した額になります。
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