ブログ

【5分で完了】睡眠時無呼吸症候群のセルフチェック方法とは?放置NGのサインも紹介

Blog

ブログ

【5分で完了】睡眠時無呼吸症候群のセルフチェック方法とは?放置NGのサインも紹介
「よく寝たはずなのに疲れが取れない」「家族にいびきを指摘された」
そんな悩みを抱えていませんか?

それは、睡眠中に繰り返し呼吸が止まってしまう「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」の可能性があります。
本記事では、自宅で簡単にできるSASのセルフチェック方法を始め、SASを放置した場合の健康リスク、当クリニックで提供している検査内容について解説します。
SASは、進行すると高血圧や心疾患、脳卒中などのリスクが高まることが知られており、放置は非常に危険です。
少しでも心当たりがある方は、早めに医療機関で受診し、治療を始めることをおすすめします。
 
いびき・睡眠時無呼吸症候群外来について 
 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?

睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)は、睡眠中に呼吸が繰り返し止まる、または著しく浅くなるため、体に十分な酸素が供給されなくなる病気です。(1)

SASには、以下の3タイプがあります。(1)

  • 閉塞型(OSAS):のどの筋肉が緩んで気道が塞がれるため、呼吸が止まるタイプ
  • 中枢型(CSAS):脳から呼吸を指令する信号が一時的に止まるタイプ
  • 混合型:閉塞性と中枢性が合わさったもの

SASの大部分の患者さんが閉塞型(OSAS)とされています。
日本のOSAS患者数は、男性で3〜7%、女性で2〜5%、約300万人以上と推測される状況です。(2)
SASでは、睡眠中に何度も呼吸が止まるため眠りが浅くなり、質の良い睡眠が取れなくなります。

結果として、日中の眠気や集中力の低下、記憶力の低下、さらには高血圧や糖尿病といった生活習慣病のリスクも高まります。(2)
SASを放置すると命に関わる合併症を引き起こす恐れもあるため、早期発見と早期対応が重要です。
 

SASと年齢・性別の関係

SAS(睡眠時無呼吸症候群)はすべての年代で発症する可能性がありますが、特に中高年男性に多く見られる傾向があります。
これは加齢により気道を支える筋肉が衰えたり、体脂肪が気道周辺に蓄積しやすくなることが主な要因です。

また、閉経後の女性もホルモンバランスの変化によりリスクが高まることが知られています。
さらに、肥満や生活習慣病の有無、飲酒や喫煙の習慣もSASの発症に影響を与えるとされています。

「若い頃はいびきをかかなかったのに…」と感じる方は、年齢による変化を疑ってみることも重要です。
年齢や性別に関わらず、違和感があれば早期のセルフチェックと専門医の受診をおすすめします。
 
 

自宅でできるSASセルフチェックリスト

以下の症状が複数当てはまる場合はSASの可能性があるため、専門医への相談をおすすめします。

 
※上記チェックリストは、あくまでSASの可能性に気づくための簡易的な目安です。
医学的な診断に代わるものではありませんので、自己判断はせず、気になる症状がある場合は必ず専門の医療機関にご相談ください。

SASの症状は、日常の中では単なる疲労や加齢のせいと見過ごされやすい傾向があります。
しかし、放置すれば深刻な合併症につながる可能性もあるため、早めの気づきが何よりも重要です。
「自分も当てはまるかも…」と感じたら、まずは医療機関で検査を受けてみましょう。

 

放置するとどうなる?SASが招く健康リスク

SASをそのままにしておくと、体内の酸素不足が続き、様々な全身疾患を引き起こすリスクが高まります。
早期に気付き、適切な対処をとることで、重大な疾患リスクを未然に防ぐことが可能です。
 

高血圧・心疾患・脳卒中のリスクが増加

SASによって睡眠中に繰り返される呼吸停止は、体内の酸素不足を引き起こします。(1)
酸素が不足すると、体は危険信号として交感神経を刺激し、血圧や心拍数を上昇させます。
この状態が慢性的に続くと血管への負担が増大し、動脈硬化の進行につながるでしょう。
 
結果として、慢性的な高血圧や不整脈、心肥大を引き起こすほか、心筋梗塞や脳卒中などの重大な循環器疾患につながるリスクが高まります。
特に高齢者や基礎疾患を持つ方にとっては、命に関わる可能性もあるため、早期の受診をおすすめします。
 

糖尿病の進行を加速

SASは血糖値のコントロールにも深刻な影響を及ぼすことが分かっています。(1)
睡眠中の酸素低下や中途覚醒の繰り返しは、ホルモンバランスを乱し、特にインスリンの感受性を低下させる原因となります。
インスリンの働きが鈍ると血糖値は上がりやすくなり、体内の代謝機能全体が悪化していきます。
 
その結果、糖尿病の発症リスクが高まるだけでなく、すでに糖尿病を患っている方では病状が悪化し、合併症のリスクも上昇します。
慢性的なSASを抱えたままでは、血糖値のコントロールが難しくなるため、適切な検査と治療が非常に重要です。
 

日中の集中力低下・事故リスク

睡眠不足による集中力の低下は、仕事のパフォーマンスを著しく損ない、生産性を大きく下げる原因となります。
特に、高い集中力を要する業務や車の運転が必要な職業においては、その影響は深刻です。
運転中に居眠りしてしまう「居眠り運転」は、SAS患者に多く見られる危険な症状の一つであり、実際に交通事故の原因としても多数報告されています。
こうした事故は自分だけでなく他者の命をも危険にさらすものであり、社会的な影響も計り知れません。
自覚症状がなくても、慢性的な眠気が続いている場合は、医療機関の受診を検討しましょう。
 

精神的な不調や生活の質の低下

眠りが浅くなると、脳がしっかりと休息できず、気分が落ち込みやすくなったり、ストレスに対する耐性が著しく低下する場合があります。
慢性的な疲労感やイライラが積み重なると、やがてうつ病や不安障害などの精神疾患を引き起こすリスクが高まります。
また、睡眠不足による情緒の乱れは、家族関係や職場での人間関係にも悪影響を及ぼし、生活全体の質(QOL)を著しく低下させる原因にもなるでしょう。
心身ともに健やかに過ごすためにも、睡眠の質を改善することは非常に重要です。
 
 

治療が必要なサインとは?

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、初期には自覚しにくいため、見過ごされがちです。
しかし、以下のような症状がある場合には、早期に検査を受け、必要に応じて治療を開始することをおすすめします。

  • 日中に強い眠気があり、仕事や運転に支障をきたしている
  • 家族やパートナーから「いびきが大きい」「呼吸が止まっていた」と指摘される
  • 起床時に頭痛やだるさを頻繁に感じる
  • 高血圧の治療を受けているが、血圧がなかなか下がらない
  • 糖尿病などの生活習慣病を抱えており、血糖コントロールが不安定
  • 夜間頻尿や熟睡感の欠如に悩まされている

これらの症状は、単なる疲れや加齢のせいと見過ごされがちですが、実際にはSASによる深刻な影響である可能性があります。
適切な治療を行うと、日中の眠気やだるさが改善されるだけでなく、将来的な合併症リスクも低減できます。
気になる症状があれば放置せずに、一度医師に相談しましょう。
 
 

当クリニックで行っている検査方法

当クリニックでは、睡眠時無呼吸症候群(SAS)が疑われる方に対し、自宅で行える「終夜睡眠検査(フルPSG)」を実施しています。

この検査は、自宅にて専用の装置を装着して一晩過ごすことで、以下の項目を総合的に記録するものです。

  • 睡眠中の脳波
  • 呼吸
  • 呼吸努力(胸、腹の動き)
  • 酸素飽和度
  • 脈拍数
  • 眼球運動
  • 筋電図
  • いびき
  • 体位
  • 体動

従来、フルPSG検査は病院に入院して実施するのが一般的でしたが、当クリニックでは在宅での検査体制を整えており、以下のようなメリットがあります。

  • 自宅という慣れた環境でリラックスして眠れるため、普段に近い睡眠状態でのデータが得られる
  • 病院での2~3日の入院が不要なため、時間的・経済的な負担が軽減される
  • 急な検査申込にも柔軟に対応でき、検査機器の回収後すぐに解析に入れるため、診断までのスピードが速い
  • 万一、検査時にセンサーが外れても追加費用なしで再検査が可能

この検査は、以下のような疾患・症状に適応します。

  • 閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)
  • 中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSA)
  • 混合型睡眠時無呼吸症候群
  • ムズムズ脚症候群(RLS)
  • 周期性四肢運動障害(PLMD)
  • その他の睡眠障害

入院検査と同等の詳細なデータが期待でき、利便性と実用性を兼ね備えた検査法として注目されています。
 
 

入院での終夜睡眠検査について(参考情報)

終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診断における最も詳細な検査のひとつです。
一般的には病院に1〜2泊して行われ、専用の検査室で脳波、心電図、呼吸の動き、酸素飽和度、眼球運動、筋電図、体位、いびきなど、多項目にわたる生理データを一晩かけて記録します。
入院環境のため、スタッフが常駐しトラブル時には即時対応できる利点がありますが、普段とは異なる環境であることから、睡眠の質が変化しやすいというデメリットもあります。
また、入院にかかる時間的・経済的負担も考慮が必要です。

そのため近年では、当クリニックが提供しているような在宅での精密検査(在宅型フルPSG)に注目が集まっています。
入院を必要としない分、患者様の負担を軽減しながら、普段に近い睡眠状態でのデータ収集が可能です。
 
 

まとめ

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、一見すると単なる「いびき」や「疲労」に見える症状の背後に潜む、放置すると命に関わるリスクを持つ深刻な疾患です。
睡眠の質が低下すると、日中のパフォーマンスが下がり、生活習慣病や循環器疾患、さらには精神的な不調まで引き起こすことが分かっています。
本記事では、自宅でできるセルフチェックや、治療が必要なサイン、放置することで招くリスク、そして当クリニックで実施している在宅型終夜睡眠検査(フルPSG)の内容をご紹介しました。
「もしかして自分も?」と思われた方は、ぜひ早めに医療機関での検査をご検討ください。
当クリニックでは患者様の負担を抑えながら、正確な診断とスムーズな対応を提供しております。
質の高い睡眠は、健やかな生活を支える大切な基盤です。
気になる症状がある方は、お気軽に当クリニックへお問い合わせください。
 
いびき・睡眠時無呼吸症候群外来について
 

よくある質問

SASの治療方法は?

SASの治療は重症度等で異なりますが、CPAP(シーパップ:持続陽圧呼吸療法)が一般的です。
就寝時に鼻や顔に装着するマスクから空気を送り込み、気道の閉塞を防ぎます。
体重管理、禁煙、節酒等の生活習慣改善も重要で、治療法は医師が診断し決定します。

保険は適用されますか?

SASの検査および治療には健康保険が適用されます。
在宅での終夜睡眠検査(PSG)やCPAP療法など、医師が必要と判断した診療行為については、公的医療保険の範囲内で受けることができます。
患者様の自己負担割合に応じて費用が決まりますが、比較的経済的な負担で治療を継続することが可能です。

検査は痛みを伴いますか?

痛みを伴うことはありません。
当クリニックで行っている検査は、在宅での終夜睡眠検査(フルPSG)で、自宅で就寝時に専用のセンサーを装着するだけです。
普段通りに眠りながら検査ができるため、安心して受けていただけます。

【参考文献】

(1)日本呼吸器学会. 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン2020.
(2)慶應義塾大学病院公式サイト 睡眠時無呼吸症候群

福永記念診療所の
お問い合わせはこちら

06-6933-7844お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ24時間受付可能です。

PAGE TOP