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いびき治療は保険適用?保険を使ったらいくらで治療できるか解説

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いびき治療は保険適用?保険を使ったらいくらで治療できるか解説
いびき治療って保険適用されるの?」
「保険適用される治療とされない治療があるの?」
とお悩みについて回答していきます。
 
いびきに悩む多くの方が、治療を検討する際にまず直面するのが、「費用」に関する心配ではないでしょうか。
この記事では、いびき治療と保険適用の関係について、具体的な治療法ごとの費用目安、そして保険適用となるための重要なポイントなど詳しく解説していきます。
費用による悩みで先延ばしにしている方は、この記事を参考に早めのクリニックへの受診をおすすめします。
 

保険適用を考えるなら「睡眠時無呼吸症候群」の診断が必要

いびき治療で健康保険の適用を期待する場合に、最も重要なポイントとなるのが、医師による「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」の診断の有無です。
単なる「いびき」という症状そのものは、日本の医療保険制度において必ずしも病気とは見なされず、美容や生活の質の改善目的と判断される場合があるからです。
一方、睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、明確な診断基準があり、放置すると様々な健康リスクを高める「疾患」として医学的に認められています。
そのため、SASと診断されれば、一部の治療を除いて保険適用の対象となります。
 
いびき治療で保険の利用を考えている方は以下の行動を参考にしてください。

1 専門の医療機関(耳鼻咽喉科や睡眠外来など)を受診

2 睡眠検査を受ける

3 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の有無を診断してもらう

 
 

保険適用となる主な「いびき・SAS治療法」と費用目安

睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断された場合、その重症度や原因に応じて、いくつかの治療法が健康保険の適用対象となる可能性があります。
ここでは、代表的な保険適用の治療法と、3割負担の場合のおおよその費用目安について解説します。
ただし、実際の費用は医療機関や治療内容、検査の有無などによって変動しますので、あくまで一般的な目安として参考にしてください。
 

CPAP(シーパップ)療法

CPAP療法は、中等症から重症の閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)に対する最も標準的で効果的な治療法であり、健康保険が適用されます。

対象となる症状中等度~重症の閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)
治療の仕組み睡眠中にマスクから持続的に陽圧空気を送り、気道の閉塞を防ぐ
保険適用の条件睡眠検査の結果、AHI(睡眠1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数)が20回以上など、一定の基準を満たし、医師がCPAP療法の適用と判断した場合
主な治療内容・CPAP装置のレンタル
・月1回程度の定期的な受診(診察、データ確認、使用状況の指導など)
費用目安(3割負担)月額:約5,000円程度
(診察料、在宅持続陽圧呼吸療法指導管理料、装置レンタル料などを含む)
※初診料やSAS診断までの検査費用は別途必要
主なメリット・無呼吸や低呼吸を大幅に減少させる高い治療効果
・いびきの大幅な軽減が期待できる
・健康保険適用で継続しやすい
主なデメリット・毎晩装置を装着する必要がある
・慣れるまでマスクの装着感に違和感を覚える場合がある
定期的な通院とメンテナンスが必要

 

マウスピース(スリープスプリント)治療

歯科医院で作製するオーダーメイドのマウスピース(スリープスプリント)も、医師により睡眠時無呼吸症候群と診断され、治療の必要性が認められた場合には、健康保険が適用される場合があります。
 

対象となる症状軽症~中等症の睡眠時無呼吸症候群(SAS)、いびき症
治療の仕組み睡眠中に専用マウスピースを装着し、下顎を前方に移動・固定して舌根沈下を防ぎ、気道を広げる
保険適用の条件睡眠検査の結果、SAS(主に軽症~中等症)と診断され、医師がマウスピース治療を指示し、歯科医が作製・調整を行う場合
主な治療内容・歯科医院での歯型採り
・オーダーメイドのマウスピース作製
・装着後の定期的な調整
費用目安(3割負担)総額:約1万円~2万円程度
(マウスピース本体作製費用、診察料、調整料などを含む)
※SAS診断までの検査費用は別途必要
主なメリット・CPAP療法に比べ装置が小型で持ち運びが容易
・比較的安価に治療を開始できる
・電源が不要
主なデメリット・効果に個人差がある
・顎関節に違和感や痛みが出る場合がある
・定期的な調整やメンテナンスが必要
・歯の状態によっては作製できない場合がある

 

外科手術

対象となる症状扁桃肥大、アデノイド、鼻中隔弯曲症、鼻ポリープなど、解剖学的な構造の問題が原因のいびき・SAS
治療の仕組み手術により、気道を狭窄させている物理的な原因(肥大した扁桃やアデノイド、曲がった鼻中隔など)を除去または修正し、気道を広げる
保険適用の条件診察や検査の結果、手術による改善が見込まれ、医師が手術の医学的必要性を判断した場合
主な治療内容原因となっている部位に応じた手術
(例:口蓋扁桃摘出術、アデノイド切除術、鼻中隔矯正術、下鼻甲介切除術、口蓋垂軟口蓋咽頭形成術(UPPP)など)
費用目安(3割負担)数万円~数十万円程度
(手術の種類、入院の有無・日数、医療機関により大きく異なる)
※高額療養費制度の対象となる場合あり。事前の確認が重要。
主なメリット・原因によっては根本的な改善が期待できる可能性がある
・CPAPやマウスピースのような毎日の装着が不要になる場合がある
主なデメリット・身体的な負担(痛み、出血、ダウンタイムなど)がある
・入院が必要な場合がある
・全ての人に効果があるわけではなく、効果に個人差がある
・手術のリスク(麻酔、感染など)も考慮が必要

 

保険適用外(自由診療)となることが多い治療

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診断がない「単純いびき症」の治療や、一部の新しい治療法などは、基本的に健康保険の適用外となり、自由診療(全額自己負担)として扱われるケースが多くなります。
これらの治療が自由診療となる主な理由は、以下の通りです。
 

  • 医学的な「疾患」の治療というより、生活の質の改善(QOL向上)が主目的と見なされるため。
  • 治療法の有効性や安全性に関する医学的エビデンス(科学的根拠)が十分に確立されていない、または限定的であると判断されるため。

  

レーザー治療(ナイトレーズ、パルスサーミアなど)

いびき治療として以下のようなレーザー治療があります。

  • ナイトレーズ
  • パルスサーミア など

レーザー治療は口蓋垂や軟口蓋にレーザーを照射し、組織を引き締めていびきの改善を目指すものです。
これらのレーザー治療は、多くの場合に自由診療として提供されています。
費用の目安は医療機関や治療範囲、回数によって大きく異なりますが、1回の施術で数万円から、複数回治療が必要な場合は総額で数十万円になるケースもあります。

【注意点】

これらのレーザー治療は、いびきの改善を目的とする場合、医薬品医療機器等法(薬機法)において承認されていない未承認の医療機器を用いた自由診療となることが一般的です。
未承認の医療機器を用いた治療は、効果や安全性が国によって保証されているわけではありません。
そのため、治療を検討する際には、以下の点について必ず医療機関に確認し、十分に納得した上で判断することが重要です。

  • 治療の具体的な効果と、その科学的根拠
  • 起こりうる副作用やリスク、治療後のダウンタイム
  • 治療が自分に適しているかどうかの医学的判断

 

SAS診断のない場合の歯科でのマウスピース作成

睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断され、医師からの紹介(診療情報提供書)に基づいて歯科医院で作製するマウスピースは保険適用となる場合があります。
しかし、SASの診断がない状態で、単にいびきを軽減したいという自己判断で歯科医院にマウスピース作製を依頼する場合は、美容や生活の質の改善が目的と見なされ、自由診療(全額自己負担)となります。
この場合、個人の希望に基づく治療と見なされるため、保険は適用されません。
費用の目安は歯科医院によって異なりますが、数万円~十数万円程度が相場とされています。
  

市販のいびき対策グッズ

ドラッグストアやインターネット通販などで手軽に購入できる、いびき防止用の枕、鼻腔拡張テープ、口閉じテープ、顎固定サポーターといった様々なグッズがあります。
これらは医療機器として国から承認されていないものが多く、あくまで日常生活における工夫や補助的な役割を果たすものであり、医療行為ではないため、当然ながら健康保険の適用対象外です。
 
 

保険診療と自由診療

いびき治療を検討する上で、「保険診療」と「自由診療」という二つの選択肢をご理解いただけたかと思います。
どちらが良い・悪いということではなく、それぞれにメリットとデメリットがあります。
ご自身の状況や価値観、そして医師の診断に基づいて、最適な方法を賢く選択してください。
 

保険診療のメリット・デメリット

メリットデメリット
費用負担の軽減
・自己負担額が原則1~3割で済む。
・経済的な負担が大幅に軽減される。
治療法や使用できる薬剤・材料の制限
・保険で認められている範囲内の治療法しか選択できない。
・最新の治療法や技術は受けられない場合がある。
治療効果の標準化と安全性
・国が有効性と安全性を一定程度認めている。
・標準的な治療として確立されている。
診察や検査の待ち時間が長い場合がある
・多くの人が利用する
・人気のクリニックでは待ち時間が長い。
全国で同程度の治療(原則)
・治療内容や費用に大きな地域差が出にくい。
 

 

自由診療のメリット・デメリット

メリットデメリット
最新の治療法や多様な選択肢
・国内外の最新技術や多様な治療法から選択できる。
費用が高額になる
・治療費は全額自己負担となる。
・保険診療に比べて費用が格段に高額になる。
オーダーメイドの治療や個別対応
・患者様一人ひとりの希望や状態に合わせた対応。
・よりきめ細やかなオーダーメイドの治療計画を立てやすい。
効果や安全性の自己責任
・治療法の選択や結果に対する自己責任の度合いが大きくなる。
・効果や安全性が十分に確立されていない場合もある。
・情報収集と慎重な判断が必要です。
予約の取りやすさや快適な環境
・比較的予約が取りやすい
・待ち時間が少ない。
・プライバシーに配慮された快適な環境で治療を受けられる。
医療機関による技術や費用の差が大きい
・医療機関ごとに提供される治療内容や技術レベル、費用設定が大きく異なる。
・信頼できる医療機関を慎重に選ぶ必要がある。

  
  

まとめ

今回はいびきやSAS治療に関する保険適用について解説してきました。
いびき治療にかかる費用と、健康保険の適用対象となるかどうかは、以下によって大きく異なります。

  • 個々のいびきの原因
  • 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の有無や重症度
  • 選択する治療法 など

 
まずは睡眠外来や耳鼻咽喉科といった専門の医療機関を受診し、睡眠検査などを受けて正確な診断を受けることをおすすめします。
当クリニックでは、患者様のご希望に合わせた治療を提案させていただいております。
また、いびきやSASは症状の悪化によって、高血圧・心疾患・脳卒中のリスクが増加するため、早めの受診をご検討ください。
 
いびき・睡眠時無呼吸症候群外来について
 

よくある質問

歯科で作るいびき用マウスピースは、必ず保険適用になりますか?

必ずではありません。
医師によりSASと診断され、治療としてマウスピースが必要と判断された場合に限り、歯科での作製が保険適用となる可能性があります。
単にいびきを止めたいという目的のみでは自由診療となる場合が多いです。
 

いびきのレーザー治療を受けたいのですが、保険は使えますか?

いびきに対するレーザー治療(ナイトレーズ、パルスサーミアなど)は、多くの場合、自由診療となります。
ただし、一部クリニックでは特定の条件下で保険適用と説明する場合もあるようです。
費用や適用条件は医療機関に直接確認してください。
 

外科手術は高額なイメージがありますが、保険は適用されるのでしょうか?

扁桃肥大や鼻中隔弯曲症など、いびきやSASの原因となる解剖学的な問題があり、医師が手術の医学的必要性を認めた場合、外科手術は保険適用となります。
高額療養費制度の対象になることもありますので、事前に確認しましょう。

福永記念診療所の
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