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循環器内科 高血圧・動脈硬化外来

①虚血性心疾患とは?

心臓の筋肉(心筋)に血液を送る3本の動脈(冠状動脈)が狭くなったり、塞がったりして、そこから先の心筋が酸素不足に陥る状態を虚血性心疾患と呼びます。
冠状動脈が細くなり(狭窄)心筋が一時的に酸素不足に陥るのが狭心症で、冠状動脈が完全に詰まってしまう(閉塞)のが心筋梗塞です。現在治療中の患者数は14万人いるといわれています。

②心臓弁膜症とは?

心臓には4つの部屋があり、左右の心房(血液の入る部屋)と左右の心室(血液を送り出す部屋)に分かれます。また左の心室からは大動脈、右の心室からは肺動脈が出ています。
心房と心室の間と心室と動脈の間にはそれぞれ逆流防止弁(合計4個)が存在します。この弁の開閉機能に異常が起こって、通過障害(狭窄症)や逆流(閉鎖不全症)することで心不全となる病態を心臓弁膜症と呼びます。

弁膜症による心不全には2つのパターンがあります。
それは圧負荷(大動脈弁狭窄症など)による心肥大(心筋が厚く硬くなり心内腔が小さくなる)のパターンと、容量負荷(僧帽弁閉鎖不全症など)による心拡大(心筋が薄くなり心内腔が大きくなる)のパターンです。
圧負荷の場合でも進行すると容量負荷のパターンになる場合があります。

圧負荷の場合、心臓の拡張機能障害を伴います。
容量負荷の場合は収縮機能障害を伴います。薬物では収縮機能を改善させるものはありますが、拡張機能を改善させるものはないため治療は難しくなります。
また弁膜症進行や長い病歴により心房筋が障害され、心房細動などの不整脈となる場合があります。

弁膜症の原因として、①リウマチ熱による弁硬化、②変性や加齢等による弁変性、③細菌感染による弁破壊(感染性心内膜炎)、そして④拡張型心筋症や心筋梗塞後の著明な心拡大による僧帽弁接合不全などがあります。

③不整脈とは?

夏から秋にかけては疲れやストレスがたまり、体調をくずしやすい季節です。そんなときに注意したいのが、不整脈です。
不整脈がみつかると、ほとんどの人は「心臓の病気」を心配します。脈(脈拍)というのは、心臓が血液を送り出すリズムなので、それが乱れるのは心臓や冠動脈に問題があるから…と思うのは当然かもしれません。
でも、不整脈の原因は心臓疾患だけではありません。高血圧や肺に疾患のある人、甲状腺異常のある人なども、不整脈が出やすい傾向がみられます。また病気とは関係なく、加齢や体質、疲労やストレスの蓄積、睡眠不足などが原因になることもあります。
そもそも不整脈は、なぜ起こるのでしょうか。
私たちの心臓の筋肉は、電気信号によって規則正しく収縮と弛緩を繰り返し、血液を送り出しています。そのとき何らかの理由で、電気信号に乱れが生じると、心臓の拍動のリズムが一時的に不規則になります。 それが脈の乱れ=不整脈となってあらわれるのです。
健康診断などで不整脈がみつかった場合、「たいしたことはない」と自己判断するのも問題ですが、心配のしすぎもストレスとなり、症状を繰り返すことになりかねません。
不整脈にはあまり心配ないものと、早く受診すべきものがあることを知り、適切な対処をすることが大切です。

④拡張型心筋症や肥大型心筋症とは?

肥大型心筋症は原因不明の心筋疾患の一つで、心臓の壁が厚くなり、内腔が広がりにくく(拡張障害)、心室内へ血液が流れ込むのが制限されます。
心肥大が高度で心臓が収縮する時に、血液の通る路が狭くなって駆出されにくくなる場合を閉塞型肥大型心筋症と呼びます。また肥大する部位が心尖部に限局するものは心尖部肥大型心筋症と呼ばれます。半数は遺伝性で家族内発症がみられ、原因として多くは心筋収縮に関連するタンパク質の遺伝子変異が認められます。
非閉塞型では無症状で経過する患者さんも多く、検診の心電図異常で発見されることが多いようです。
統計上は人口10万人に10-20人とされていますが、無症状で気づかれずに天寿を全うされることも多いので実際にはもう少し多いと考えられています。

⑤感染性心内膜炎とは?

感染性心内膜炎(IE)とは、心臓の内側の膜(心内膜)または弁膜に贅腫(ぜいしゅ)といわれる感染巣をもつ敗血症(はいけつしょう)の一種で、循環器の感染症です。
感染症としての重症度だけでなく、炎症による心臓構造の破壊や循環動態の変化、贅腫が血流に乗って引き起こす塞栓症(そくせんしょう)(脳梗塞(のうこうそく)など)により、さまざまな臨床状態を示す全身性の感染症です。

⑥心筋炎・心膜炎とは?

心筋炎は、心臓の筋肉(心筋)に発生した炎症です。心臓は心筋線維がターバン状に巻かれてつくられた臓器です。
その心筋組織に何らかの原因により炎症が起これば、心臓のポンプとしての働きが低下したり(心不全)、危険なリズム異常が発生したりして (心ブロックや致死的不整脈)、患者さんの生命や生活を危険に曝すことになります。心筋炎は怖い病気のひとつです。
心臓は二重の漿膜(心膜)に包まれています。心膜は柔らかいテニスボールが押しつぶされた形状で袋(嚢)をつくります。
その上に心臓が置かれ、心臓のほぼ全体を密に包み込んでいます。テニスボール状の二枚の心膜の中は心嚢と命名されています。
リンパ組織として、また心臓運動の摩擦を軽減する機械的組織として機能しています。心嚢の中には少量のリンパ液が入っています。
何らかの原因で心嚢に炎症が発生すると「心膜炎」とか「心嚢炎」とか呼ばれます。

⑦高血圧症とは?

血圧には、心臓がぎゅっと縮んだときの収縮期血圧(最大血圧)と心臓が広がったときの拡張期血圧(最小血圧)があります。
俗にいう「上の血圧」が収縮期血圧に、「下の血圧」が拡張期血圧にあたります。
高血圧症診療ガイドラインによると、高血圧症とは上(収縮期血圧)が140mmHg以上、または、下(拡張期血圧)が90mmHg以上の状態をいいます。
なかには高血圧症の目安として「90mmHg+年齢」と思い込んでいる人がいるようですが、そのような見方はもうしません。現在は、年齢に関係なく高血圧の基準が定められています。
成人における血圧値の分類
分類 収縮期血圧   拡張期血圧
正常域血圧 至適血圧 <120 かつ <80
正常血圧 120~129 かつ/または 80~84
正常高値血圧 130~139 かつ/または 85~89
高血圧 Ⅰ度高血圧 140~159 かつ/または 90~99
Ⅱ度高血圧 160~179 かつ/または 100~109
Ⅲ度高血圧 ≧180 かつ/または ≧110
(孤立性)収縮期高血圧 ≧140 かつ <90

⑧大動脈瘤とは?

真性の“こぶ”は大きさやできた場所によって異なりますが、症状のないことが多く、これが大動脈瘤の特徴であり、危険な点です。
胸部大動脈瘤は、健康診断などでたまたまレントゲン線検査を受けたとき、大動脈が拡大しているのがわかり、初めて診断される場合が多いのですが、 “こぶ”が拡大してくると圧迫による症状がでてくることがあります。例えば、食道が圧迫されて「ものを飲み込むのが困難になる」、左反回神経(声を出したり、ものを飲み込んだりするときに使う神経)の圧迫による「かすれ声」などです。
腹部大動脈瘤の場合も症状のないことが多く、たまたま触ってみて脈をうつ“こぶ”に気付き、初めて診断される場合も少なくありません。
破裂する前は、無症状な場合が多いのですが、一旦、破裂すると激しい痛みを生じます。胸部大動脈瘤では胸や背中の痛み、喀血などが多く、
胸腔の中に出血して急激なショック症状になったり、突然死したりすることもまれではありません。

⑨静脈血栓症とは?

血管内にできた血のかたまり(血栓:けっせん)が血管に突然つまる病気です。血栓が脳の動脈につまると脳梗塞や 心臓の動脈につまると心筋梗塞などを引き起こします。足の静脈に血栓ができる病気は、深部静脈血栓症(しんぶじょうみゃくけっせんしょう)といいます。血栓が脳や心臓に飛ぶこともあります。また、飛行機などに長時間座っていた後、足の静脈にできた血栓が血管を移動して肺の動脈をふさいでしまう肺塞栓症(はいそくせんしょう)は「ロングフライト症候群(エコノミークラス症候群)」としてよく知られています。

⑩肺血栓塞栓症、肺梗塞症とは?

心臓から肺へ血液を運ぶ血管である肺動脈に、塞栓子(そくせんし)(血液の塊(かたまり)、脂肪の塊、空気、腫瘍細胞など)が詰まり、肺動脈の流れが悪くなったり閉塞(へいそく)してしまう病気を広く肺塞栓症といいます。このなかで血液の塊(血栓)が原因で起こったものを肺血栓塞栓症と呼び、肺塞栓症の大部分はこれにあたります。
肺梗塞症は、肺塞栓症によって肺組織への血流が途絶え、その結果、その部分から先の肺が壊死(えし)(組織が死んでしまうこと)してしまった状態をいいます。

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